年頭ご挨拶

あけましておめでとうございます。
株式会社久慈設計の久慈竜也でございます。

令和3年は辛丑年です。
辛とは陰の気持ちを表しながら、統制の強化をいいます。丑は牛・酪農を通じ人々を助ける大変重要な物です。
丑年は『我慢』や『発展』の前触れを表す年になるといわれ、前半の半年は耐え忍ぶことが多い年になると思いますが、後半になると次の展開への芽が成長しやすいと言われています。
コツコツと地道に突き進むことで新たな展開へと繋げる年としたいと思っております。

東京オリンピックとパラリンピックが美時に開催されることを願っています。
また、新型コロナウイルスがワクチン開発によって鎮静化され平穏な生活が戻ってくることも願って止みません。

時に『スタイリッシュ・エイジング』と注目いたします。さわやかな中高年者。
話し方や行動が、年老いても爽やかで押し付けがましくない、社会の構成者としての自覚を持ち、人様にご迷惑をかけない人物であるべきであると思います。

昨年私は脳梗塞を発症してしまい、その際に循環器科で心臓の検査を受けたのですが、事実心機能が悪く突然死がいつ起こってもおかしくない状態の心臓でした。緊急的なお医者様の判断で心臓バイパス手術を受け、心機能が回復し無事に退院し社会復帰が出来ました。
手術執刀医の先生をはじめ、医療従事者の方々には大変お世話になりました。

その際に、私は人生観でゆとりを持ち、多くの方に支えられ、生かされていることに改めて気づかされました。
そしてそのことに感謝し、感謝を忘れないことの大切さを改めて実感したところであります。

令和3年、今年は久慈設計が創立90周年を迎えます。
私は社長に就任した2007年4月、創業者である私の祖父『久慈 謙二』は, どんな想いで創業したのかと想いを馳せました。
昭和6年4月、盛岡銀行が倒産し、金融・地域経済が困窮する中にあった盛岡商業圏で盛岡銀行営繕課長だった久慈謙二は退職し、同年6月に『久慈工務所』を創業したのであります。

その当時、建築設計に代金を支払うような風習や契約行為は稀であったと思います。
なぜなら、その当時の資料が一切ありません。
現在、岩手銀行赤レンガ館である建築物の設計製図図面が当社倉庫に保管してあったことから此の事が推察されます。

今は『新型コロナウイルス禍』の中、リモート会議やDXデジタル機能の活用で日進月歩目まぐるしく経済環境や経済活動が変化しています。しかし、フェイスtoフェイスでのコミニュケーションは必然要素であります。
90年前でも同じであり、「久慈さんに設計してもらったから良い物ができた」「立派だ」「誤魔化しがない、良かったありがとう!」
このありがとうの言葉が嬉しくて、家業が続いた原点であると私は思います。

企業が良くあるのは、社員が素敵で向上心を持ち、切磋琢磨しているから魅力がある素敵な会社になるのだと思います。
いや、確信しています。
会社が大きいから立派ではなく、小さくともお客様に向き合って、お客様の思いを形にしていく社会的使命感を持つ技術者集団だから、90年間企業として存続できたのだと思います。
創業90年を迎える年だからこそ、創業者の思いを想像し、愚直にその思いを継承してまいります。

『正しくあるために、嘘をつかない』を基に、
社員の皆さんには、原点回帰・初心に立ち返り、再び忠実に誠実を忘れないでいただきたいと思います。

株式会社久慈設計が毎月発行しております「Always with a SMILE!」が、昨年12月号でZEB(ゼロ・エネルギー・ビルディング)特集でした。そして、2021年新年1月号の特集はSDG’s (Sustainable Development Goals)です。
地球環境保全にサステナブルな循環環境に、建築設計を通じ貢献する新たなる決意がこのAlways with a SMILE!特集です。

株式会社久慈設計は建築設計を通じ、地球的感覚で一つの地球(ONE-EARTH)に貢献してまいります。

株式会社久慈設計
代表取締役社長

kuji_tatsuya_text20210104